かんたん

精進料理2

●作り方●

●白い部分も葉の部分も使いますが、おろぬき大根(根を太らせる為に間引かれた大根菜)だけでもおいしく頂けます。

●きんぴら風の甘辛い味付けが好みだという人もあると思いますが、個人的好みで我が家では出汁(だし)としょうゆのあっさり味付けです。ただ、精進料理の出汁は昆布と干し椎茸の戻し汁を主に使うので、うまみ調味料になれた現代人にはもの足りないかもしれないし費用もかかる。そこで精進料理にこだわらずに削り節の出汁をお勧めします。

●材料/大根と大根の葉、油揚げ、椎茸、出汁、酒、しょうゆ

●葉付きの大根の首の部分から切り分け、固い古葉を取り去り葉を茹でます(葉の付け根の白い部分が少しついた位置で切ると葉がバラバラにならずに茹であげる処理が楽です)。冷まして水気をきり3センチ位に切ります。

●大根はできれば皮付きで約5センチ厚の輪切りにし、さらに短冊切りにして水から茹でます。沸騰直前にザルにあげ水で冷まします(歯触りの良さの決めてになりますので沸騰させないこと)。

●油揚げ、椎茸は細切り。

●なべに胡麻油を引き、葉と大根を軽く炒め酒を振り入れ出汁をひたひたに注ぐ。油揚げと椎茸を入れ、しょうゆで味付けし約10分で出来上がります(もどした干し椎茸を使う場合は葉と一緒に炒める)。筋張っている葉も油で炒めることによって繊維が柔らかくなります。出汁としょうゆが素朴な味を作っています。みりんも砂糖も使いませんし、しょうゆも控えめにして大根本来のうまさを大切にしましょう。

だいこん菜の炒め煮

10月になりやっと爽やか気候となってきました。この時季、そこかしこの畑に大根の青葉がみずみずしく成長していて、おいしい季節到来と喜んでいます。大根だけでなく、ほうれん草、春菊、小松菜も冬に向かって朝晩冷え込むにつれてどんどんおいしくなっていくようです。多分栄養価もおいしさに比例しているのではないかと思います。

今回の「だいこん菜の炒め煮」ですが、特に珍しいものではありません。田舎ではどのお宅でも食しているものなので、お宅によって味付けに伝統のような個性があり、先祖伝来の食べ物と思えて楽しくもあります。

大根は白い根の部分だけでなく葉の部分も食べます。根も葉も日本人の健康にとって有益な成分をたっぷり含んでいると云います。大根の栄養について最新の研究がテレビで紹介されました。大根が葉を切らずに売り場に並んでいることは稀で、なんともったいないことだろうか。農薬がかかっている為に葉を切り落とすのでしょう。しかし、これでは益々大根の葉は価値がないとか食べれないというイメージを持たれてしまうのではないでしょうか。

有機栽培の大根は葉を切らずに残したまま並べてあり、我が家ではそれを使っています。また、裏の墓地の小さな空き地を耕し種を撒き、年に2回大根菜を収穫しています。葉ものとして収穫するなら私のように栽培技術がなくても大丈夫、とれたてが一番です。おいしく頂いています。

我が家では子供達も「だいこん菜の炒め煮」が大好き。家伝の味として受け継いでいってくれること期待しています。

さんとう菜やみず菜など菜っぱや、蕪(かぶ)でもおいしく作れます。

(H16.10)

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