平成17年8月27日(土) 今日も暑くなりそうな予感のする湿度の高い朝6時半、既に知久さん到着しており、菊池さんの到着を待って7時に東前寺出発、東前寺からは私を含め3人が参加。伊勢原駅から小田急線にて大秦野駅下車バスに揺られること約40分「ヤビツ峠」到着。 総勢23名、開会式をヤビツ山荘前庭で行い「ゴミ持ち帰り」の徹底と合い言葉である「きょうのおちかい」を唱和して、10時10分ハイキング出発。薄曇り天候良好、尾根づたいに大山山頂を目指す。子供グループと大人グループに分かれ、それぞれを講師が引率して自然観察会が始まった。子供達は昆虫や鳥の話に目を輝かせ、大人は樹木や山草の名称、丹沢のブナ林や植生、鹿の食害の話など興味深くよい学習ができたと思う。 下見(6月と8月の計2回)のときは涼しく楽に大山頂上に登ることができたが、今回は高温高湿の条件の中きびしい登山となった。例年(11月)と比べて参加者が半減した理由はここにあると痛感した。 12時半大山頂上着、霧の中で涼しくも眺望は全くなく残念。昼食となるが、ここで予期せぬ光景まさにサプライズ、霧の中を希少な「アサギマダラ」というきれいなチョウがひらひらと飛び回っているではないか。驚きと興奮で講師の小田原先生に早速解説をお願いした。「アサギマダラ」は美しい色彩と優雅な飛び方に似合わず海を越え渡りをするチョウとして有名であり、毒チョウである。幼虫のとき「イケマ」という毒草を食べるということに由来し毒を持つことから鳥も敬遠して天敵がいないことでゆったりと優雅に飛ぶことができるとのこと。さらに頂上付近で「イケマ」を発見、毒草なので「食べてはいけません」と皆を笑わせていた。 13時半山頂のブナ原生林を見て出発、山道を下る。見晴し台で休憩して15時半、阿夫利神社下社到着。閉会式を済ませ、ケーブルカーで下り、茶店でアイスやところてんを食べ解散となる。(ケーブルカー料金と茶店での飲食代は主催者持ち) 翡翠の玉のような輝きのアブラチャンの実、香気発するリョウブの花、可憐なヤマホトトギスが一服の涼風と感じられ、ザトウムシやアサギマダラに興奮して、日頃の運動不足もなんのその有意義な一日であった。ただ見晴し台でペットボトルを草原に投げ込んだ初老の男、注意して取りにいかせたがマナー欠如残念であった。ともあれ酷暑の中ご参加の皆様おつかれさま。講師の安藤、小田原、西田先生有り難うございました。 |